2026年10月10日、南郡元在宅医療クリニックは開業から丸3年を迎えることができました。
2023年10月10日の開業以来、地域の皆様に支えられながら、在宅医療を中心とした診療に取り組んでまいりました。決して平坦な道のりばかりではありませんでしたが、こうして3周年という節目を迎えられたことを、大変ありがたく感じております。
まず何より、当院を信頼し、大切な医療を託してくださっている患者様、そして日々の療養を支えておられるご家族の皆様に、心より感謝申し上げます。
在宅医療の現場では、病気を診ることだけでなく、患者様お一人おひとりの人生や価値観、ご家族の想いに向き合うことが求められます。ご自宅や住み慣れた施設で安心して過ごしたいという願いに、私たちがどこまで応えられているのか。日々自問自答を繰り返しながら、診療にあたってまいりました。
また、昼夜を問わず患者様のために尽力してくれている職員の皆さんにも、深く感謝しています。日々の診療を支える医師、看護師、リハビリテーション専門職、医療事務をはじめとする職員一人ひとりの努力があってこそ、今日の当院があります。
そして、地域の病院、診療所、訪問看護ステーション、薬局、介護施設、居宅介護支援事業所など、多職種の皆様との連携なくして、在宅医療は成り立ちません。日頃より多大なるご理解とご協力を賜っておりますことに、改めて厚く御礼申し上げます。
一方で、現在の医療・介護を取り巻く環境は、かつてないほど大きな転換期を迎えています。
急速な高齢化と人口構造の変化、医療・介護人材の不足、物価や人件費の上昇、診療報酬・介護報酬制度の見直しなど、医療機関の持続可能性そのものが問われる時代となりました。地域医療を守り続けるためには、医療の質を追求するだけでなく、社会情勢の変化を的確に捉え、安定した医療提供体制を維持していく経営上の責任も、これまで以上に重要になっていると感じています。
このような状況だからこそ、私たちは目先の変化に一喜一憂することなく、医療機関としての本来の使命を見失わずに歩んでいかなければなりません。
本年3月には、訪問看護ステーション「フリージア」、居宅介護支援事業所「和」を開設し、医療と介護をより一体的に提供できる体制づくりにも着手しました。まだまだ発展途上ではありますが、地域の皆様の多様なニーズに応えられる組織を目指し、一歩ずつ取り組みを進めております。
同時に、職員が心身ともに健康で、誇りとやりがいを持って働き続けられる環境を整えることも、法人としての重要な責務であると考えています。質の高い医療を継続して提供するためには、それを支える職員自身が大切にされる組織でなければなりません。
開業からの3年間で、多くの患者様との出会いがあり、そして数多くのお看取りにも携わらせていただきました。その一つひとつの経験から学ばせていただいたことを、これからの医療に生かしてまいります。
4年目を迎えるにあたり、開業当初の初心を忘れることなく、地域に必要とされ、患者様とご家族、そして関係するすべての皆様から信頼される医療機関であり続けたいと考えております。
これまでの3年間に、心からの感謝を込めて。
今後とも、南郡元在宅医療クリニックならびに医療法人仁智会を、何卒よろしくお願い申し上げます。
2026年10月11日
医療法人仁智会理事長
南郡元在宅医療クリニック院長
金子 浩之




